引っ越しが完了し、家族が合流、そして子供(小学校低学年)の転校手続きを進めることになりました。日本でも大変そうな転校手続きですが、アメリカで行うことになるとは。果たしてうまくいくのでしょうか。
家族合流、小学校転入手続き開始!!
2023年3月末にCambridgeから引っ越しましてBrooklineにやってきました。合流する家族は妻、娘2人ですので2ベッドのアパートを借りることとなり、家賃は非常に高いものになりましたが致し方ないと割り切りました。転居してまもなく、2023年4月上旬、家族が日本から合流しました。
Brooklineに決めた理由に、日本人の家族が多いこと、小学校に日本語でコミュニケーション可能な先生が配置され、第一言語が日本語の子供へのケアが手厚いこと、がありました。Brooklineはとても住みやすく、治安もよい町なので家賃はお高くなりますが子供のため、と思い留学前から転居する予定で決めてきました。あとで知りましたが他にも日本人の方が多いエリアはあります(Red Line終点のAlwife周辺など)。また、お子さんの英語の発達を考えると日本人の家族が少ないエリアで揉まれたほうがよいとも聞きます。私の場合は長期(3-5年)にいる予定はなかったですし、親がそもそも英語に不慣れであり、こちらを選択した次第です。
長女は小学校低学年になりますが2023年3月まで普通に登校し、4月から転校するということでこちらにやってきました。私の住んでいたBrooklineでの小学校転入手続きについてまとめてみましたので参考になれば幸いです。
日本でやっておくとよいこと
来る前に調べたり、先輩に相談したりして書類などを用意してきました。また、日本にいる妻に連絡して、用意してもらったりした書類もあります。後で提出書類をまとめますがその中でも日本でやっておくとよいものです。
(1) 予防接種歴の英語版診断書
これは日本で生まれてから受けてきた予防接種の接種歴をまとめた書類をかかりつけ医の小児科の先生にお願いして英文で作成してもらいました。快く引き受けていただいた先生に感謝であります。日本と予防接種の若干の違いはありますが、あると手続きがスムーズであると聞きます。他のポスドクの先生からお聞きしましたが留学専門のクリニックなどもあり、行き先に合わせた接種を日本で完了し、さらに証明も出してくれるサービスもあるようです。我々の住む地域にはなかったですが、大都市圏の方は探してみるとよいと思いました。後述しますがおそらくほぼ全てのお子さんがアメリカでかかりつけ医を選定することになります。このとき母子手帳を提出するよう言われましたので持ってくると良いかもしれません。
(2) 学校の成績書(英文翻訳版)
これは小学校の先生にお願いして用意してもらいました。これまた忙しい中ご協力頂き有り難かったです。小学校の担任の先生がすごく面倒見がよく、娘はとても学校が気に入っていたようで申し訳なかったですがまた戻って成長を見せることができればよいなと考えております。決まった書式のようなものはないようでしたが英文であることが必要のようです。
以上の2点の書類以外はアメリカに来てから用意するものになると思いますし、かかりつけ医を受診すれば予防接種の証明書は手に入るかと思います。渡米後に用意することも可能でしょうが、渡米前の方が簡単なように思います。
提出書類の用意
提出書類ですが、全てオンラインでの申し込みになります。Brookline public schoolのHPからRegistration、Enrollmentという項目に進んでいくと申し込みができます。
必要な書類については以下のページにまとまっています。それぞれについて解説させていただきます。
(1) PARENT/GUARDIAN VALID ID
両親のIDの提示が必要です。これは両親のパスポートの見開きを提出するのでOKでした。日本の住民票とかMA州の運転免許証でもよいようですが、渡米後の方はパスポートが無難かと思います。
(2) STUDENT’S BIRTH RECORD
アメリカでは子供の出生時に出生証明が発行されるようですが日本ではないように思います(あるのかもしれませんが、、、?)。これについては転入する子供のパスポートで事足りました。誕生日が記載されている公文書であればよいようです。
(3) ONE (1), TWO (2) PROOF OF RESIDENCY
これは住所がMA州Brooklineであることを証明するものになります。これについては多くの書類が認められておりますが納税関係書類、家賃契約書類などが(1)、インターネット料金、ケーブルTV料金、電気、ガス、水道などインフラ料金など、が(2)になります。
私は(1)家賃契約書類、(2)インターネット料金 の書類提出で完了しました。引っ越し直後の書類準備でしたので、(2)の用意に少し戸惑いました!銀行関係の書類、カードの明細でもよいのかもしれません。申請時に不備があれば連絡があるのだと思います。
(4) YOUR STUDENT’S MOST RECENT IMMUNIZATION AND HEALTH RECORDS
これについては日本で用意してきたものをPDF化し、アップロードしました。しかし、あとで小学校の担当者(学校看護師さん)が査定し、追加の予防接種が必要であることがわかり、後日予防接種を追加で受けにいくよう指示がきました。
(5) REPORT CARDS OR TRANSCRIPTS
これは通っていた小学校の成績を提出しました。決まった書式はないようですが、英文で、ということのようです。特に内容についてもいろいろ後で聞かれる、などはないですしこれらの内容が特別配慮される、などもないようです。お子様の状況によっては大事な申し送り事項もあるかと思われますのでそのようなケースではこちらにしっかりと記載しておき、伝えるのがよいのかもしれません。
(6) OTHER IMPORTANT DOCUMENTS (as applicable)
必須ではありません。これは特殊な事情などの書類で、不要なケースが多いのではと思いました。
以上、申し込みサイトから全ての書類をPDFでアップロードして完了です。手書き書類が全くないので非常に簡単です!
専用サイト「Aspen Portal」からの申し込み作成
書類がバッチリ用意できればあとは済んだようなもので、申し込みはあっという間に完了です。専用サイトのAspen Portalというところからアカウントを作成し、申し込みができます。お子さんが2人以上いたり、後で小学校、Kindergardenに入学する場合も一つのアカウントで複数のお子さんを管理できます。アメリカ、とにかく便利です。
How toがまとまったサイトもあり、わかりやすくできています。日本語への翻訳もできたりして非常に他言語の方にも親切です。さすが多民族国家です。
申し込み時には書類のアップロードのほか、家族の住所、電話番号、迎えのことやアレルギー歴、緊急時や病状悪化時の薬剤使用のことなど、いろいろ前もって確認され、一部は同意をするようになります。この辺りも日本の小学校と大きく違う感じを受けました。
転入についてのミーティング
Aspenでの申し込みが完了するとメールが届き、申し込みが完了したことが通知されます。私はその直後にオンラインミーティング(zoom)の通知がきました。日程がいくつか提示され、これらの中なから選ぶことになります。都合が悪い場合は直接メールすると他の候補日を設定してくれます。
書類に不備があるとこの前後でやり直しとなるのだと思いますが、私は4月に申し込み、6月には小学校が終了→夏休みへ突入してしまう!!という焦りもあり慎重に進めました。
申し込み→1-2週後にzoom面談という流れになりました。
ミーティングは子供のことについて概要に触れ、今後の流れを説明してくれるような形になりましたが長時間ではなく、思ったよりスムーズに進みました。参加は親のみ(私のみでした)でOKで、子供は必要ないようでした。一緒に待機して少し恥ずかしかったです。
ミーティングの後、第1言語が日本語であり、英語学習の補助が必要であるため英語の確認テストを受けるよう指示がありました。この予約もメールで完了でき、1時間ほどのテストを受けて英語の理解状況を確認してもらいました。できないと入学できない、とかではなくあくまで現状の確認ということのようです。娘はかなり緊張していましたが先生がフレンドリーで、テストというよりはおしゃべりのようなものであったようです。別室に娘が連れて行かれ、親は内容を窺い知ることができませんでした。
英語のスクリーニングテストの行われた場所です↓
Brookline Early Education Program at Clark, 2 Clark Rd, Brookline, MA 02445
④ School assignment, 学校が決定!
面談終了後、数日で通う小学校の連絡がメールできました。これが一番ドキドキしましたが、なぜかというと私の居住地がローレンス小学校とリンカーン小学校のバッファー地区(学区が被っておりどちらにも行く可能性がある地区)であり、どちらに通うことになるかわからなかったからです。Aspenの申し込み時に希望をローレンスで申請しました(近いので・・)が、無事申請通り通って良かったです。
ただ、予防接種に追加するものが必要とわかり、地域の保健センター (Brookline Health Department)にて接種するように言われました。Tdapのワクチンだったかと記憶しています。保健センターには電話で相談し、予約を取って子供を連れて行きました。特に混んでいる様子もなく、優しい看護師さん(保健師さん?)が対応してくれて、接種は無事完了しました。渡米してからとにかく電話でのやりとりは大変ですね。この際に予防接種証明をもらい、PDFを学校のSchool Nurseさんに送付しました。
日本で予防接種の準備をしっかり済ませていた方はこのプロセスがないようですので、やはり日本で準備してくるのが無難と思います。
Brookline Health Department, 11 Pierce St, Brookline, MA 02445
上記が住所です。Brooklineのど真ん中にあり徒歩で行きました!
⑤ 初登校日の連絡が来ます!
追加の予防接種も完了し、接種証明が確認されたところで初登校日が決まりました。初登校日は指定された時間(といっても通常の登校時間です)に指定された玄関(登校玄関がたくさんあります!)に連れて行き、担任の先生に挨拶し引き渡しました。ここで初めて小学校に訪れ、先生に会うことになります。ほぼ全ての手続きがオンラインで完了していくことに驚きましたが非常に便利です。コロナ禍を経て変わったのかもしれませんが特に不安な点はありませんでした。
登校初日に持っていくアイテムの指示などもありますので、メールで確認するのがよいかと思います。クラスによって違いますので、知り合いで同じクラスの方がいれば確認すると心強いです。
私たち家族の経験談となりますが、一連の流れのタイムラインをまとめますと、
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3月末ー4月初旬;書類集め、Apenで申し込み完了、家族到着
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4月中旬;zoom面談、英語の面談(in person)、追加予防接種
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4月末;初登校
と、上記のようにおよそ1ヶ月かかりました。これは、4月にApril Vacationという1週間の休暇が小学校にあることも影響したかもしれません。毎年2月、4月に1週間ほど休暇があります。なので、あくまで参考ですが、この休暇が無ければスムーズにいけばもっと早いのかもしれません。6月までに少しでも長く通わせてあげたい、と頑張ったつもりではありました。
補足事項
渡米後に日本ではコロナの分類が5類に指定され緩和ムードになって行きましたが公立小学校のCOVID-19に対する指針も出ております。特にワクチンやマスクについての細かい指導、指示はなく申し込みは完了した印象です。
アメリカは学年を規定する日付が8月31日になるのが一般的のようです。日本と違って9月が年度始めになります。日本の学年とずれるような場合もあるかと思いますのでよくご相談いただくのがよいかと思われます。ちなみに、一番低年齢のクラスであるKindergartenのクラスは、「入学年の8月31日に5歳である必要があります」とあるので参考にしてください。9月以降に5歳になる場合、その年には入学できないということになるのだと思います。
Welcome to the Public School of Brookline!のページ
予防接種についてはMA州としての規定もあるようで、まとめられたサイトが作られており、リンクも用意してあるようでした。年度によって変更があったりしますし、私の理解不足もあり得ますのでよく確認して頂ければ幸いです。
6月に学校が夏休みに突入し、9月までかなり長いですので、サマーキャンプに参加されることが多くなると思います。サマーキャンプに参加するには健康診断書がほぼ必須のようです。私たちは、かかりつけ医の先生の受診は入学後になりました(入学後、30日以内であればOKのようです)。かかりつけ医を受診して健康診断をうけ、証明書を用意してサマーキャンプに申し込みました。入学手続きに並行してかかりつけ医の選定と受診予約なども進めると良いのだと思います。
Health Requirements for School Entry & Sports
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