寒い12月にBostonにやってきて単身生活をしていましたが3月に小学校、幼稚園をいったん区切りをつけた家族を迎えることとなりました。そのため単身用アパート→2ベッドのアパートに引っ越しました。転居は上手くいくのか!?
最初に住んでいた単身用物件(スタジオ、Cambridgeエリア)
2022年12月に慌ただしく転居してきたBostonでしたが、最初は単身でCambridgeエリア、Red Line Porter駅近くにある家具付きのスタジオタイプの1F物件に引っ越しました。最初に来た時の記事も参照して下さい。現在時間が経って落ち着いて思い出しつつ、当時のこうすれば良かったかな、とか書いていきます!
留学準備(8) ボストン到着、下宿先へ
留学が決まり、9-12月の3ヶ月ほどで準備してきたので忙しかったですが、日本にいる内に12月〜3月までの単身用アパート、4月以降の家族と住むアパートを決めてきました。英語に自信がなかったこともあり日本人のエージェントの方に仲介してもらい、どちらも段取りした状態で渡米しました。契約は全てPDFやドキュサインなどでWebで完了しており、入居の際にエージェントの方から鍵をもらう、というスタイルでした。
最初の転居先はPorter駅から歩いて5分ほどでCambridgeのTarget、H martが近く、Whole Foods(結局高いのであまり使わず、、、)もあり便利な場所でありました。治安も悪くなく夜遅めの帰宅になっても怖い目には会いませんでした。何度かお湯が出ない、暖房が止まることもありました。2月なので死んじゃうと困りますので大家さんに連絡しますとすぐ対応してくれました。建物が古いものが多いのでこう言った事案は皆さん多いことだと思いますが日本と全然サービスの度合いが違いますのであまり期待しすぎないのが良いのだと思います。
家具付き、電気、ガス、水道、ネットなど全てコミコミで2000$/monthでした。今思うと高いような気もしますが短期の契約であったこと(Bostonに限らず、アメリカでは1年契約が多い)など考慮すると妥当な気もしました。アパートの1Fですが、アメリカの住居の多くが地下1Fにも部屋があったりして、1Fは少し上がった位置にフロアがあったりします(特にBostonの古い地域の賃貸アパートはそうかもしれません)。イメージとすると1.5Fみたいな感じでしょうか。窓はありますが入るにはちょっと大変そうな、というくらいです。転居先を探す場合は1Fでも思ったより安全そう、という場合もありますので実際行くことは敵わなくても写真やGoogleマップで見てみてもよいのかもしれません。

階段を少し上がって玄関、1Fがあり(さらに2F〜に行く場合が多い)ます。脇に入口があり地下も賃貸物件である場合も多いです。
そもそもアメリカで賃貸を探すには?
渡米してみて、いろいろ経験したこと、見聞した話をまとめたいと思います。*かなり主観的な情報もありますので、各自ウラ取りや確認をして下さいね!!
有名なサイトで家探し+相場を知る
アメリカの賃貸検索サイトがいくつか有名なのがあるようですが、私は見るのが好きでよくZillowを見ていました。賃貸だけでなく売却物件も出ている大きなサイトで、よく見かけるサイトです。Rentのページからエリア、値段、など条件で絞り込むことができます。日本のサイトとあまり変わりありません。他にもRedfin、Apartment.comなどのサイトが有名であるようです。現地の方に聞いたりしておりました。ラボの同僚の方とここは高い場所なのよ〜とかここは金持ちが多いんだよ〜とか聞くのが面白かったです。かくいう私は結局これらから家探しまで到達したことはなかったので申し訳ないのですがある程度の相場を調べたりできますので便利と思います。ラボの受け入れが決まったあと、受け入れ先の病院のスタッフから斡旋サイトも送られてきました。
Bostonでは日本でも有名なエイブルの会社がありますので利用している方も多かったです。日本語OKで契約、入国後の鍵の受け渡しなども可能なようでとてもよいと聞きました。
小学校の格付け(?)サイトを確認する=治安に直結?
アメリカのポスドク留学する方には家族あり、なし、子供あり、なし、いろいろな場合があると思うのですが、アメリカには子供が通う小学校〜高校などのランキングサイトがあります。日本だとあまり馴染みがないですよね。東京などの小中高の私立校は偏差値とか聞きますが、地方の公立校などでもランクづけ、スコアリングが細かくなされているようです。そして、これらを見て皆さんが転居してくるので治安にも影響し、それがひいては家賃にも影響してくるということのようでした。実はアメリカに着いてから知ったことで、ポスドク経験者の先輩から小学校の評判は聞いていたため調べもしなかったんですが重要なことのようです。よく使われるランキングサイトとしてGreat Schoolsがあるようですのでちらっと見てみてもよいかもしれません。お子さんがいる方はなおのことですよね。住む場所の5桁の郵便番号、小学校や地区の名前で検索が簡単に出来ます。娘が通った学校は9/10点ということでしたが実際にとても良かったと思っています。小学校〜高校までありますので家を買う人にとってはそこで子供を通わせることになるので重要な関心事になるわけですね。
部屋のタイプの呼び名
今まで私は日本の雰囲気で「アパート」とか書いてきましたが日本の賃貸アパートを指しております。アメリカでは賃貸マンションを「apartment」、大規模分譲マンション、もうちょっとゴージャスなものを「condominium」と言ったりするようです。一軒家は「Mansion」になり日本のマンションとは違う感じですかね。あまり普段は家がどうこう、と同僚間で話さないので実際は違ったら申し訳ないですがだいたいそのようでした。
賃貸物件の多くは部屋の広さで会話、やり取りされることが多く、単身者向けの日本でいうワンルームのような部屋は「Studio」、寝室+リビングなど部屋が1個追加で「1 bed room」、2個追加で「2 bed room」というような感じで呼ばれます。ボストンの賃貸の多くはバス、トイレセットだったりするかもしれませんが、「1 bath room」=「1つトイレ、1つお風呂セット」で、「1.5 bath room」だと1部屋独立トイレが追加であったりします。Bostonでは子供一人に対し1 bed roomを用意するのが州法で規定されているようで、私は2 bed物件で探しました。実際は大丈夫だったり、一部屋からすごくたくさん人が出てくる話も聞いたりで不明ですが子供を大事にしようという文化、背景があるのだと思っていました。実際には結構大きいので1 bedでも行けてしまう気もしますが子供が風邪を引いた時や荷物など、ちょうど良かったサイズに思います。
契約書をよく読むのが重要、日本より大家さんが強いカンジ?
日本と大きく違うのが先にも書いた賃貸契約の一般的な期間です。基本的には1年おきの契約で、1年間の途中で退去する場合の規定が重要になりますが多くは2ヶ月〜3ヶ月分などの退去料金が設定されていたり、退去したとしても契約の1年分は払うような規定だったりするようです。私は契約書に記載がはっきり書いておらず、契約更新の時に半年契約で交渉したりしました。2年のポスドク期間だったのですが家族を後で合流し転居としたのが仇となりましたが余分な出費はなかったです。あとは契約更新の際に家賃の上昇があることです。多くは5〜10%のようでした。私は交渉して2%でお願いするなどして、半年でしたが助かりました。日本のような2ヶ月前に言えばいいよね!みたいに思っていると大変かもしれません。知り合いの方では急な転居を指示された方もいたりしましたし、住む場所は非常に重要なFactorとなると思います。アパート管理会社が運営している賃貸アパートだと大家さんの特殊事情が発生しにくいかなとは思います。思い切ってポスドク期間に合わせて同じ契約、家賃で長期契約(2年など)するのも一手なのかもしれませんが何かあった場合のリスクは大きくなるかもしれません。
契約の中には電気、ガス、水道、暖房(Bostonでは重要?)、インターネットなどの料金がどうか、駐車場がどうか、なども確認しましょう!!私の賃貸は電気、ガス、水道、暖房が含まれていたのはとても助かりました。住むエリアによって駐車場も路上駐車がOKだったりダメだったりします。私が最初に住んだCambridgeは路上駐車OKで(申請は必要)、Brooklineはダメでした。駐車場は追加で支払うことになり、1ヶ月250ドル/月でした!アパートの地下でシャッター付きなので車上荒らしなどの被害や噂はなかったですが、こっそり人が入り込んで起きてしまったような場所もあったようなので住居内の地下駐車場でも高価なものは置いておかないのがいいですね。
引越しはセルフで、が多い(ポスドク界隈)
引越しには日本だとアート引越しセンターのようなトラックとスタッフが来てくれるイメージがありますがポスドクの方々はほとんど自身で済ませているような感じがありました。よく見かけたのはU-haulのトラックで、日本でいうハイエースみたいなサイズ、それより小さいミニバンサイズなどの車をレンタルできるサービスのようです。州をまたぐような引越しもあるのかもしれませんが私はあまり荷物もなかったですので地下鉄とバスでスーツケースをゴロゴロやって済ませました。車はその時にはまだ手に入れていなかったため大変でした。ラボの方が車貸すよみたいに言ってくれたのですがまだその時は自信がなかったですね。Zip carなどでレンタルして済ませても良かったのかもしれません。
Brooklineに無事入居
3月末まで単身アパート契約、4月〜2ベッドのアパートを契約、と無事進んでいたのですが4月から住むアパートの鍵は4月1日じゃないとダメよみたいに言われてしまいました。なんとか頼み込んで2-3日早くもらうことが出来ましたが、引越しどうするんだよ〜とか不安になりました。てっきり3月末の数日は転居で使えるとか思っていたのですが甘かったです。
転居先のアパートは日本人ポスドクの方が同じような家族構成で住んでいる方で、やりとりを事前にして家具などを安く譲っていただくことが出来ました。これは本当に助かりました。転居してすぐ住み始めることが出来たためいいスタートを切ることが出来ました。また、同じフロアに親切な日本人ポスドクのご家族もおり、その後も大変助かりました。
ガス、電気、水道などの契約がなかったので非常にスムーズでしたしセントラルヒーティングのシステムでアパート内では短パン半袖でもイケるくらい真冬でも暖かく過ごせるのが驚きでした。インターネットについては多くがテレビ回線とセット売りのものであったりするようでしたがXfinityという会社を使う必要があるということでしたので一番安いテレビなしプランで過ごすことにしました。テレビを多くみることはなかったですしインターネットがあればOKかなということで10ドル/月に抑えることが出来ました。
アメリカの賃貸の多くは電子レンジ、オーブン、食洗機、冷蔵庫など日本でいう白物家電は備え付けで買う必要がありません。追加でいくつか電化製品を買いましたが失敗も多々ありましたのでまたまとめたいと思っています。
住所を変えるのは面倒が多かった!!
4月でないと2ベッドの部屋が空かなかったこともあり私のような転居プランで最初のスタートを切ったのですが今思うと住所が変わるのは少し面倒は多かったかなと思います。ただ、HarvardのキャンパスがあるCambridgeエリアに住んで少し違った雰囲気を味わえたのは後ではいい思い出となりました。勤務先や銀行、運転免許証などの住所変更もWebで完了できましたので非常に簡単でした。
ポスドク期間中は家賃というのはとても大きな出費となりますのでよく準備して臨んでいただきたい部分であります。私の経験が参考になれば幸いですし、もっとこうすれば良かったのにとか教えて欲しいものでございました。
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