日本から来て一番違いを感じたのは幼児を預ける施設(保育園、幼稚園)のシステムの違いとコストの違い(日本と比較するとかなり高い!)でした。私たちの選んだ幼稚園の手続きを中心にボストンの幼児預け施設事情を振り返りたいと思います。
ボストンにおける保育事情
ボストンに来る前から下の子供の預け先をどうしようかな、と考えていました。私たちが住むことに決めたBrooklineでは日本でいう年長の年齢で公立小学校のKinder学年に通うことが可能になります(小学0年生とでも表現したらよいでしょうか)。公立小学校は基本的には授業料フリーなのでかなりコストは低くなります。それより下、0歳から年中までは非常に保育料が高いのがアメリカと日本の大きな違いとなります。日本では公立の保育園に通わせていた私たちは驚くばかりです。特にアメリカの中でも大都市圏は保育料が高額となります。東海岸のニューヨーク、ボストンは際立って高額です。
また、ボストン内でも地域によってはPublicのKinder設定学年が違う場所もあるようで、要確認かと思います。ぜひ日本から現地に住む方に確認してから来るとデイケア/プリスクール代を節約できるのかもしれません!!私はそこまで詳細を調べず渡米してしまいました、、、、
日本では保育園の待機児童問題とか話題になっていましたが、アメリカはさらに想像を絶する世界でした!!
保育施設のタイプ別比較(デイケア?プリスクール?)
一般的な保育施設のタイプを紹介したいと思います。中間的な存在の場所もあるかと思いますし、一つの園で異なるサービスの提供をする場合もあり、実際にはよく確認してもらうのが良いかと思います。
デイケア
デイケア(Daycare)、チャイルドケア(Childcare)とも言ったりするようです。日本でいうところの保育園にあたります。
デイケアの特長
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預かり時間が基本的に長時間(朝から夕方まで、延長もあるようです)
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0歳からの受け入れ施設がある
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夏休みなどの長期休みがなく、通年での預け保育が期待できる
日本でいうところの保育園のような場所になるかと思います。ただ、預かり時間が長いこともあり、プリスクールに比べコストは割高(約$2000-3000/月)となるかと思います。もちろん、施設により保育士さんの数、サービス内容などで増減はすると思いますのでよく確認してください!
週2回、3回などの調整もできるような施設もあり、フレキシブルに料金が設定されている場合もあるようです。両親共働きで朝預けて夕方に迎えに行く、などのスタイルにはマッチするのかと思います。ポスドク界隈では片親の収入がデイケア費用でほぼ相殺されてしまう!というような話も聞きました。
プリスクール
日本でいうところの幼稚園になります。預ける時間はデイケアに比較すると短め(朝〜2時、3時など)となるのが通常のようです。デイケアに比べると幼児教育カリキュラムのようなものが組まれ、教育的な内容が含まれることが多いです。もちろん、デイケアでも教育的な内容が含まれる場合もあるかと思います。預け時間は短いため費用はデイケアに比べ安く設定される($1000〜1500/月)傾向があります。
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預かり時間はデイケアに比べ短め(朝から昼過ぎ、2時ー3時など)
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費用は基本的にプリスクールの方が安くなることが多い
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教育プログラムに沿った幼児教育が行われることが多い
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入園は多くの場合で約3歳以降(園により違いあり)
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夏休みなど長期休みは休園のため、共働き世帯では別途保育施設を探す必要が出てくる
一般的には共働き家庭であればデイケアに預けることが多く、在宅の家族がいる、祖父母のサポートなどがある場合はプリスクール、という選択肢が多いようです。私たちが通園を決めたプリスクールでは延長での預かりサービスを行なっていて、仕事後に迎えに来るパパ、ママもいるようでした。大きく二つのサービスに分類されますが中間のようなものも存在し、それぞれの施設による特色があるのだと思います。
St.Mary of the Assumption Schoolに通わせることに決定!!
家族の合流後、現地の日本人家庭のみなさんにも色々と聞いて回りました。色々なご家族の評判などを聞き、最終的にSt.Mary of the Assumption Schoolに通わせることに決めました。
キリスト教系の幼稚園〜小学校〜高校まで運営している私立の学校になります。幼稚園から高校までやっているというのは日本でもあるのでしょうけど、私はほとんど知らず、驚きました。立派な教会に併設され、Brooklineの大通りに面しており周囲の治安も良い感じの場所にあります。少し離れた場所に住んでいても大通りなので車での送迎もでき、毎朝通勤前に寄っていく家族をよく見かけます。
St.Mary of the Assumption Schoolのホームページリンク
住所;67 Harvard St, Brookline, MA 02445
私たち家族がチョイスした理由としては、
上記のような点をメリットと考え、お願いすることにしました。
St.Mary幼稚園の申し込みから通うまで;Timeline
我が家の方針は4月に到着、9月のアメリカ新年度から通うことにしました!!
4月初旬〜中旬(渡米、手続き開始!!)
家族がボストンに合流、St.Mary幼稚園のHPからWeb上で申し込み(FACT Portalという専用サイトを経由しました)。
5月初旬〜中旬
長女のサマースクールに向けての健康診断に合わせ、次女も一緒に受診、健康診断を用意してもらいました。ワクチンで不足しているものがあったためこの時点で一緒に接種も完了してもらいました。
5月には次年度に通学する子供、両親を招いての見学会もありました(事前に幼稚園からメールでお誘いが来ました)。実際に学校の中に入り説明を受けたり、教室を見てまわりました。制服のある学校で、小学生くらいの子供もネクタイでビシッと決めており驚きました。子供の教室は十分に広く、玩具、遊具もあり清潔なトイレも併設されており安心しました。とにかく先生方の説明が丁寧で、アメリカに来たばかりの我々は不安も多かったですが安心した覚えがあります。
6月
小学校が夏休みとなり、妻は子供の世話が大変になったと言ってました。この頃に制服の交換会が催され、通っていた生徒の親が幼稚園に寄付したUsedの制服をいただけるイベントでした。St.Maryの制服はLAND’S ENDというメーカーのものでしっかりした良いもののようですが新品を買うとそれなりにお高いのでお下がり、近くの家族でサイズアウトしたものをいただくことにし結局購入はせずに済みました。みなさんありがとうございました!!
この時期にちょうどSt.Maryを卒園するお子さんがいて、制服もそうですが、幼稚園で使うお昼寝用ブランケットをもらうことができ、だいぶ助かりました。日本と違って小さいキャンプ用ベッドみたいなベッド(nap cot)にブランケットで寝るみたいです。お昼寝時間(K1は30分程度)は短いようで文化の違いを感じました。ベッド自体は幼稚園にあり、ブランケットのみを用意すればよいようです(以下のようなベッドです)。
7月
保育料の払込をしました。どこの銀行でも可能と思いますがネット決済であっさりと完了しました。カード払いはできなかったように記憶しています。年払い、半年払い、月払いの設定も可能でしたが一括の方が若干安いような印象がありそちらを選択しました。
8月
通園の準備はおおかた完了していました。周りの日本人家族から聞いた話では、St.Mary幼稚園では4歳児クラスではオムツが完全に外れ、トイレが自立している必要があるとの話を聞きました。うちの子はやや遅めだったので心配していましたが、夏にかけて急に出来るようになり間に合った感じがします。通わせてみて、他のお子さんが失敗しちゃったなど聞きましたが、特に問題はなかったようです。お子様に合わせてトイレトレーニングとかも準備しておくとよいと思います。
9月(登園開始!!)
9月初旬から新年度が始まりました。初日から3日目は、教室まで送り届け、4日目からは正面玄関までの見送りになりました。半年間、常に一緒に過ごしていたのもあり、登園から2週間頃までは離れるのが不安な様子で泣いていました。徐々に慣れ、9月末頃には泣かずに笑顔で通うようになりました。先生方が幼児の扱いに慣れている感じで泣いている子の対応も慣れており安心しました。日本の保育園、幼稚園と変わらない優しさを感じました。
また機会があれば通園後のイベントなどについてもまとめていきたいと思います。
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