ビザ申請も完了し、ビザが自宅に届いたことでいよいよ、という感じがしてきましたが、ほぼ1ヶ月前の状態であまり具体的な準備は進んでいませんでした。一部準備していたもの、多くは急いで準備を進めていきましたが経緯や後悔も含めアドバイスを記載していきたいと思います。学生時代からお世話になってきたK先生の残してくれたスライドを参考にまとめました。ありがとうございます。
留学前に日本で準備したこと
- 米国の住居を決める
アメリカに渡航後、全然英語が得意ではない私は住居などのベーシックなインフラ設定ができるかどうかとにかく不安でした。日本にいても住居の賃貸、住居を購入なんて基本的に大変なのにそれをアメリカで、と思うと大変そうだな、と思っていました。先輩や先に留学しているいろいろな大学の先生から人づてで情報を頂きまして、いろいろなルートがあることを知りました。ボストン(だけではないようですが)には子供がいる場合、一人につき1ベッドルームが必須、2名だと2ベッドルームが必須というような州法のような規制があるようです(必ず最新情報をご確認ください)。私は2ベッドを探すこととなりました。コロナ禍後のインフレ時期でしたので家賃は高い印象でした。ボストンはアメリカの中でもNYやサンフランシスコに準じて特に高い方に分類されるようです。
また、アメリカの賃貸については詳しくなったわけではないのですが家賃に光熱費や水道代、インターネット料金などが含まれるような物件も多いようです。よくよく確認することが重要と思います!!また情報をアップデートしていければと思います。
① ボストン情報掲示板からの引き継ぎ
ボストン在住の日本人コミュニティ交流のWeb掲示板などでメールなどやりとりして、すでに住んでいる方から引き継ぐ方法です。家賃が引き継がれたり、家財道具を安く譲り受けたりできることがメリットであるようですが時期がマッチしないと難しいなど、制約もあるようです。アメリカは引越しが多くなるのが9月前後とのこと(日本だと4月ですかね)で、12月という時期はそもそも空きが出にくい時期とのことでした。色々教えてもらっていた後輩の先生でこの方法で契約していた先生がおりました。
② 日系企業ボストン支店を経由
エイブルなどの日本でも有名な企業の支店がボストンにあり、そこに依頼して仲介してもらう方法です。経験者の先生からお話を聞きましたがその後のちょっとしたトラブル時にも日本語で相談できるので安心とのことでした。仲介には家賃1ヶ月分が手数料としてかかるのが一般的のようです。これも法的に制定されているようで、非常に安心だなあ、と感じました。(日本ではややグレーな感じしますよね)
③コーディネーターの方を経由
日本人の方で、ボストンに留学する人のセットアップの手伝いを専門にしている方に依頼する方法です。手数料などは②と同様のようです。
最終的に、私は知り合いの先生に紹介してもらい③の方法で家を決定しました。最初に単身で乗り込み、安定したのちに家族を呼ぶ方向で進めることにしました。
- 銀行関係
これもまた生活インフラとして非常に重要な問題です。アメリカ移住にあたり、ドルを軸に生活していくこととなります。基本的にアメリカの銀行の口座は転居後でないと作成できないようでしたので、日本の信託銀行で新しく口座を開設し、ドルを持っていくことにしました。デビットカードを現地で使うことでドル決済ができ、便利です。先輩のA先生はすでにアメリカ口座作成後に渡米しており、非常にスマートだと感じました。
もともと持っていたクレジットカードも少し整理したりして持っていくことにしました。
転居後、アメリカの銀行で口座を作成でき一安心、というところです。パスポートや住所がきちんとあれば社会保障番号(Social Security Number;SSN)がなくても作成してくれることもあるようですね。
送金には結構な手数料がかかりますが、Wiseという送金サービスを利用することである程度の送金は比較的安く、簡便にできることも知りました。ぜひ検索してみてください。
私は賃貸で住宅ローンなど組んでおりませんでしたのでその辺りは簡便でした。日本の年度末の確定申告、税金については代理で納める人を申請することができますので、不在後の確定申告もこれで大丈夫だと思います。
- 国際運転免許証の取得
アメリカの免許をとる場合にも、日本の免許証が必要となるらしく、持っていく必要があるようです。現時点では車の運転は全然しておりません。地下鉄、バスのインフラが結構しっかりあるので困らないんですね。現地でも国際免許証があるとそれを元に運転できるようですので持っていくと良いらしいです。自治体により発行する場所は違うのだと思いますので各自調べてみて下さい。私は1時間足らずで即日発行が可能でした。
無事故無違反の場合は証明書を英語で発行、郵送を依頼することができました。これを持っていくといざ車を持った際の車の保険が安くなるということのようです。これもまた情報アップデートしたいと思いますが、現時点は体験談でなく伝聞の状況です。申し訳ありません。
- ドル建てクレジットカードの申し込み
現地での生活のため、ドル建てクレジットカードも必要、と考え用意しました。これはいろいろな選択肢あると思いますが私は航空会社系で作成することとしました。ANA、JALともにあるようです。アメリカではクレジットヒストリーというその個人の信頼のようなものがないとクレジットカードが発行できない、などがあるようです。もちろん私にそのようなものはないですが、これらのカードは一定の審査ののち、ヒストリーがなくとも発行できるようです。渡航前に申し込みをして、審査を受け、完了したのち渡航、しばらくしてカードが自宅に届きました。
- アメリカ番号の携帯電話の申し込み
アメリカに来てから実感しましたが、アメリカの研究所、個人同士のやりとりはSMS、日本でいうショートメールが頻回に使用されます。アメリカの携帯番号がある方が便利と思います。いくつかアメリカの番号をSIMフリー携帯で使える携帯会社がありますので、比較検討してみるのがよいのではないでしょうか?アメスマ、Hanacell(ハナセル)、H2Oなどがあります。色々調べました。
現地に行った後にアメリカの携帯会社大手(Verizon、AT&T、Tmobile)などとの契約、格安SIM会社も選択肢としてあるようです。これらの契約の手間、料金、日本へのかけやすさなど比較検討して結局日本で契約し、SIMカードを持っていくことにしました。
私は最終的にH2Oにしましたが、トランジットでSIMを挿入、設定も簡単で、それ以降まったく問題なく使用できております。いろいろな場所でWiFiサービスが使えますが、2ファクタ認証のものも最近は多いですし、やはりアメリカ番号の携帯はあったほうが良いかと思います。
ただ、最近のiPhone利用の方はeSIMも使えますので、日本の携帯番号を維持することも可能です。私は1台のiPhone(13 Pro使用)に楽天モバイルを入れ、利用しています。切り替えることで楽天モバイルもしっかりアメリカで使うことが可能です。最近は国内生活でも2つのSIMを使い分け1台でお得に生活する方法なども多く散見されますね。
- 医療保険の申し込み
現地での加入や、日本での契約加入などいろいろな方法があるようですが、アメリカは医療費がびっくりするくらい高い、と聞きます(まだ利用歴はありませんが、医療関係者ですのでいろいろ聞いておりました)。雇用形態などにもよりますのでこれは留学する方みなさんで違うと思いますが私は先輩のおすすめでJALマイレージ会員が入ることができるJALの保険に入ることにしました。
雇用先により違うようですが、雇用先の病院から緊急時の帰国費用などの保険にも加入するよう指示があり、それも付帯することとしました。考えたくはないですが、それに備えるのが保険なんですね。
- 車の売却
ちょうどインフレの時期であり、中古車の市場が盛況との噂を聞いておりましたが、思ったより高く売れた感じでした。欧州系のセダンタイプで新古車のような形で中古購入した車でした。ディーラー系の買取価格も結構高く、ネットでの査定などよりも大幅に高い印象でした。大手中古車ディーラーも回ったりしましたが結局知り合いの方のツテで売却させてもらうこととし、一安心でした。とにかく最近はSUVの人気が高く、値崩れしにくいようですので、車購入を考えている留学検討者はリセールも考え、SUVで無難な色(白、黒、グレーなど)が無難かな、と思います。
この際、車の保険も解約しましたが、保険の等級を維持できる証明書のようなものがもらえますので、取っておくとあとで保険にまた入るとき等級が維持される、考慮されることがあるようです。解約の際に聞いてみるのが良さそうです。
- 学会などの手続き
大学に所属しており、いくつか学会に入っていますので休会の依頼などをしたりしていきました。いくつか資格維持のために規定があるものもありましたし、休会制度がない学会もありました。結構大変な作業でした。資格更新時期のものもあったりする場合もありますので各自よく確認が良さそうです。私も数年後に泣いているかもしれません。
まだ他にも細かいことはありますが
ひとまず、上記までで重要な部分は大丈夫なのではないかなと思います。ひとまず私は無事に生活できております。いろいろな方にお世話になりました。やはり現地にすでに行っている方がいたり、経験者の方が周りにいると心強いですよね。大学によっては先にいっている先生から引き継ぐように留学開始となるケースも多いようですし、そのようなパターンが心強いのではないかなと思います。
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